2026年2月17日(火)~2月20日(金)
石川 麻乃 准教授
課題内容
トゲウオ科イトヨは氷河期以降に海から淡水域に進出し、各地で急速な多様化を示していることから、近年、進化生物学のモデル種としてその適応進化の分子遺伝機構についての研究が進んでいます。本実習では、海から淡水域への進出に重要であった遺伝子重複に着目し、候補遺伝子のコピー数変異や発現解析を体験します。
キーワード
適応進化、コピー数変異、トゲウオ、イトヨ
研究室URL https://sites.google.com/view/asanoishikawa/home
参考図書 「遺伝子から解き明かす魚の不思議な世界」第7章 様々な淡水環境に適応進化したトゲウオたち
鈴木 雅京 准教授
課題内容
オスとメスはどのようなしくみで決定されるのでしょうか。この問いに答えるため、本プログラムではショウジョウバエとカイコの性決定遺伝子をモデルとして、性別決定を支配する一連の遺伝子を様々な組合せで培養細胞に導入し、性別決定のしくみを分子レベルで理解します。また、得られた実験結果に基づいて、ショウジョウバエとカイコの性別決定のしくみにみられる共通点と相違点について考察します。
キーワード
性決定、培養細胞、遺伝子導入、選択的スプライシング
研究室URL https://webpark1599.sakura.ne.jp/seigyo/
参考図書
「昆虫たちの不思議な性の世界」 大場 裕一(編)一色出版
「カイコの実験単」 日本蚕糸学会(監修)NTS INC.
「カイコの科学」 日本蚕糸学会(編)朝倉書店
遠藤 慧 准教授
課題内容
生命の基本単位である細胞は細胞内外の環境状態を検知して、その変化に対応するためにゲノム上のさまざまな遺伝子産物の発現を適切に制御している。遺伝子の発現スイッチの働きを意図的にコントロールする技術は、基礎研究の現場においても、生命機能を役立てる応用研究においても、有用なアプローチの一つと言える。本プログラムでは、遺伝子の発現を実験者が外部からコントロールするためのスイッチの作成とそのスイッチの動作確認を目的として、細菌、真菌といった単細胞の生物を利用した実験を実施する。
キーワード
遺伝子、転写制御、翻訳制御、遺伝子工学、微生物
研究室URL https://sites.google.com/edu.k.u-tokyo.ac.jp/molgenet/home
参考図書
Ptashne, M., 2004, “A Genetic Switch, 3rd ed., Phage Lambda Revisited” Cold Spring Harbor Laboratory Press
(日本語訳)Mark Ptashne, 2006, 「図解 遺伝子の調節機構」 オーム社
鈴木 匡 准教授
植物もウイルスに感染すると病気になります。植物細胞は動物細胞と異なり、細胞壁をもっているため、感染過程が大きく異なっています。感染から病気の発症までは5日以上かかりますが、ウイルスが侵入した細胞では1日で爆発的に増殖します。そして、隣接細胞へ移行し、師部から他の葉組織へ広がります。本プログラムでは、感染方法、1日後、2日後のウイルスの増殖を、PCR等の機器を使用して検出します。
キーワード
植物ウイルス、感染、PCR
研究室URL https://sites.google.com/a/edu.k.u-tokyo.ac.jp/ib_birt/