生産技術研究所
生研コース
2025年2月18日(火)~2月21日(金)
1.物性理論物理のフロンティア (理科のみ)
羽田野 直道 教授
課題内容
当研究室では理論物理学、特に量子力学・統計物理宅・物性基礎論を研究しています。その範囲で、参加者のご希望に合わせてテーマを相談して選び、研究を体験して頂きます。短期間ですので、主に数値シミュレーションによる研究になるとは思いますが、問題を設定する、解く、答えを吟味するという研究の流れを実体験できる機会にします。
キーワード
非エルミート量子力学・開放量子系・量子ウォーク・共鳴状態・複雑ネットワーク・アクティブマター・モンテカルロ計算
参考図書
非エルミート量子力学 羽田野直道/井村健一郎・著 講談社
研究室URL http://hatano-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/index-j.html
羽田野教授 最先端技術のミニトーク「感染症の数理モデル入門~感染症のひろがりを数学で解き明かす~」
(東京大学生産技術研究所Youtubeチャンネルより)
2.日本に降った雨は、いつどうやってブラジルに到着するのか (理科・文科)
芳村 圭 教授 ・ 吉兼 隆生 特任准教授
課題内容
受講者は、気候や気象の予測に使われているプログラムを使い、地球水循環の様子をシミュレートします。日本に降った雨が蒸発して大気に戻り、日本の裏側にあるブラジルまで到達して再度雨になるまでのシミュレーションを、研究室の大型計算機を使って計算し、その結果をデジタル地球儀を使って可視化することに挑戦します。
キーワード
地球水循環、コンピュータシミュレーション、デジタル地球儀
研究室URL http://isotope.iis.u-tokyo.ac.jp/
参考図書
BBC Radio(https://www.bbc.co.uk/programmes/w3ct5rh4)
天気と気象についてわかっていることいないこと(ベレ出版)
3.シミュレーションで琵琶湖の環境を予測してみよう (理科・文科)
北澤 大輔 教授
課題内容
世界の湖沼や沿岸海域では、周辺住民の生活排水が流れ込み、気温上昇など気候変動も相俟って、富栄養化による赤潮や貧酸素水塊などの環境問題が発生しています。生態系モデルを用いた数値シミュレーションを用いて、汚濁負荷の変化や気候変動による琵琶湖の将来の環境を予測します。
キーワード
生態系モデル、数値シミュレーション、汚濁負荷、気候変動
参考図書
「温暖化の湖沼学」永田俊・吉山浩平・熊谷道夫 (編)、京都大学学術出版会
4.身の回りの金属の中をミクロな視点から覗いてみよう (理科・文科)
井上 純哉 教授
課題内容
皆さんの身の回りに当たり前の様に存在する金属材料。
実はミクロスケールで色々な工夫が施されています。
そんな金属のミクロな世界を色んな観点で観察してみませんか?
キーワード
金属材料,組織観察,光学顕微鏡,ホログラフィック顕微鏡,走査型電子顕微鏡
5.コンピュータはどうやって「ビッグデータ」を扱うのか?その基盤技術を体験しよう (理科・文科)
合田和生 教授
課題内容
コンピュータなしに今日の社会・経済は決して成り立ちません。本課題では、コンピュータが如何に大規模データ(所謂、「ビッグデータ」)を管理し処理しているのかを学ぶと共に、パブリッククラウド等を利用して実際に「データベース」を操作し、その挙動を分析し、更には改造することを実践します。新しいソフトウェア技術ならびにコンピュータシステム技術を創出するための実験的なアプローチを体験します。
キーワード
データベース、基盤ソフトウェア、ビッグデータ、クラウド/データセンタ
研究室URL https://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/