2026年2月16日(月)~2月19日(木) ※プログラムによって異なります
稗方 和夫 教授 ・ 中島 拓也 助教
課題内容
国際海事機関(IMO)の海洋環境保全委員会(MEPC)では、国際海運からのGHG排出量を2050年までにネットゼロとする目標を掲げ、その実現のための規制の枠組みが検討されています。2025年4月のMEPC83では、燃料のGHG排出強度に基づく規制と、ネットゼロ基金を活用した脱炭素化支援が承認されました。本プロジェクトでは、これらの規制のもとでの船会社などの行動をシミュレーションし、脱炭素化と経済性を両立する制度や、船会社の適切な戦略について検討を行います。
※プログラミングを勉強する意欲があれば、応募時点で書けなくても構いません。
キーワード
カーボンニュートラル、国際海運、マルチエージェントシミュレーション
研究室URL https://is.edu.k.u-tokyo.ac.jp/
参考図書
稗方和夫, 髙橋裕:システム思考がモノ・コトづくりを変える デジタルトランスフォーメーションを成功に導く思考法, 日経BP, (2019)
https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/J_00149.html
新領域創成科学研究科広報誌「創成」43号特集「カーボンニュートラル社会を担うエネルギー技術」
伊與木 健太 准教授 ・ 林 泰毅 特任助教
課題内容
世界的にカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みが加速しています。二酸化炭素を減らすには色々な方法があり、小さな孔がたくさんある多孔質材料を用いて捕まえてしまう(CO 2 capture)という方法もそのひとつです。本プログラムでは、環境に関わる材料の合成・評価と、それを用いた応用までを体験してもらいます。
キーワード
二酸化炭素除去、多孔質材料、合成、吸着
吉田 貢士 教授
課題内容
世界的に増加する人口を養うためには、今後もより多くの食料を生産する必要があります。緑の革命と呼ばれる品種改良や肥料の投入、灌漑施設の整備による農業の近代化は農業生産性を飛躍的に向上させましたが、同時に農業に起因した水環境問題を引き起こしています。この実習では水と土の基礎を学び、現地視察を通じて、食料生産と環境保全の両立に向けた課題について学びます。
キーワード
食料生産、富栄養化、環境保全型農業
参考図書
湖の水質保全を考える―霞ヶ浦からの発信 (田渕俊雄 著)
小﨑 美希 准教授
課題内容
照明器具の附属物であるシェード(笠)をデザインしてみましょう。お題は「入眠を促すフットライト」です。求められる要求品質に分解し、コンセプトを決めて、制作します。条件を満たしているのか測定をし、シミュレーションを用いて配置も検討します。
キーワード
照明デザイン、測定、シミュレーション
久保 麦野 准教授
課題内容
恐竜や古生物の生態に興味がある方に、現生動物の骨格標本を使って骨から生態を探るための研究に取り組んでいただきます。①歯型を作成し、歯の表面の微細な傷を調べ、生前の食物について推定する研究、②骨格を3Dスキャンして骨格デジタルデータを取得し、生態と関連する骨の形の定量評価と比較を行う研究、に取り組みます。
キーワード
骨格、歯、哺乳類、3Dデータ分析
研究室URL https://sites.google.com/edu.k.u-tokyo.ac.jp/mugino-kubo-lab/home
中村 和彦 講師
課題内容
わたしたちは普段、自然からさまざまな恩恵を受けていますが、その中でも“音”は特に意識しにくいもの。だからこそ、音の側面から捉えることで、自然の真の姿が見えてきます。このプログラムでは3泊4日の期間中、日常の生活圏から遠く離れた東京大学秩父演習林で1泊2日の“音のフィールドワーク”を行い、柏キャンパス内の樹林地とも比較しながら、感性と情報通信技術が紡ぎだす森と人の将来像について考察します。
キーワード
森林、感性、フィールドワーク、情報通信技術
吉澤 晋 准教授
課題内容
私たちの身のまわり、特に海の中には、まだ名前すら与えられていない微生物(原核生物)が無数にひしめいています。これらの多くは培養が難しく、いまだその正体が知られていないことから、「微生物ダークマター」とも呼ばれています。この未知の生命世界は、生命進化の謎を解く手がかりや、地球環境を読み解く鍵となる存在です。本実習では、海洋環境から分離された微生物のDNA情報をもとに、新種の探索に挑戦します。文献調査や系統解析、分類学的な基準の理解を通じて、生命科学・地球科学の最前線に触れ、研究のおもしろさと奥深さを体感できる実践的なプログラムです。さあ、海に広がる未知の微生物世界を、一緒にのぞいてみませんか?
キーワード
海洋微生物、微生物生態、遺伝子解析、新種、分類
研究室URL http://genedynamics.aori.u-tokyo.ac.jp/
参考動画
https://www.youtube.com/channel/UC9w0z7CmuuBBWFs18QXlTkg/videos